たゆたう僕ら。

友情結婚したゲイのその日常

「家事の分担について」のお話し

今週のお題「サボりたいこと」


サボりたいことといえば。

これは夫婦揃って声を揃えて言えるはず。「家事全般」です。


かといって、家事を完全にサボってしまうと、家がとんでもない事になってしまうので「いかに上手くサボれるか」をひたすら考えるのが、僕ら夫婦なんです。


いろいろ工夫してはいるのですが、細かいことを言うと長くなっちゃうので、二つのポイントだけ。

『持ち物を出来るだけ減らす』と掃除がかなり楽になり、物を探したり片付けたりする手間が大きく省けます。

あと『いい家電を持つ』と家事が楽になりますね。特に自動でやってくれる系の家電は、本当に生活が豊かになります。


そんな感じで、毎週のように「これを買えば良いのでは?」「この配置を変えた方が使いやすいのでは?」「これは必要ないから処分したらどう?」なんて夫婦で話し合いながら過ごしてます。


「夫婦で家事の分担とか決めるの?」と聞かれることがあるんですが、たしかに、結婚前に家事分担に関しての話し合いの機会がありましたが、僕らは実は明確に決めていませんでした。


僕ら夫婦は、気づいた方が勝手にやっている事が多いです。

あとは、片方が家事をしている時は、もう片方が別の家事をすることが多いですね。

なので、あまり相手に「家事やって」って言うことがないです。


得意不得意、好き嫌いがあるので、暗黙の了解でこの家事はどっちがやると決まっているところもありますが、料理もお皿洗いも洗濯も掃除も基本的に手が空いている方がやります。


分担を明確に決めない理由は、やれなかった時にプレッシャーになるからかな。

「この家事全然やってないじゃない!」

「こっちも忙しいんだから、気づいたなら手伝ってくれても良いでしょ!」

なんでやりとりはしたくないしね。

お互いにそれがわかってるから決めないんだと思います。


僕の中での感覚的には、家事は仕事に近いです。

「上司が働いてるのに、自分だけ遊んでたら気まずいなよし、仕事しよう!」とか「この仕事ずっと残りっぱなしだから僕が進めよう」とかそんな感じ。

たぶん妻も同じような感覚で家事をやってる気がします。


実は僕が一人暮らしとしていた時って、家事が本当に苦手で、洗濯物も洗い物も山積み!って感じの生活だったんですよね。

実家暮らしの頃も家事は親任せでした。


結婚してから、率先して家事をやるようになったので、親に「あんなにだらしなかったのに、どうやって調教したの!?」と驚かれるんですが、調教されたわけではなくて、自分の意思なんですよ。はい。


家族に甘えて家事をしてこなかった今までを考えると、もしかしたら、恋人と結婚してたら、相手に甘えてあまり家事をしなかったんじゃないかなとも思うんですよね。


生活を共にするパートナーという感覚が少なからず存在するから「出来るだけ同居人に迷惑かけないようにしなきゃ」という気持ちが生まれて、率先して家事をやっているような気がします。


憶測の域ですけど、友情結婚だったからこその自分の変化なのかなと思います。


家事は面倒だと感じますが、一緒に家事をしながらいろんな話をしているので、忙しい日常でゆっくりとコミュニケーションをとれる貴重な時間でもあるんだよね。

だから、嫌いな時間ではないんですよ。


お手伝いさんでも雇わない限り、家事がゼロになることはないけど、『家事の時間』は『家族の時間』でもあると考えたら必要な時間なのかもしれません。