たゆたう僕ら。

友情結婚したゲイのその日常

ゲイの飲み友達ができました。

コロナによる緊急事態宣言が解除され、
少しずついつもの日常が戻ってきましたね。

仕事の帰り道、飲み屋に集まる人々とか、
赤提灯の明かりなんかを見ると、
「あぁ、少しずつ日常を取り戻してきたんだなぁ」と、
感慨深い気持ちになります。

そんなに飲み屋に行く人間じゃないんだけどね。
なんとなく安心するんだよね。
明るく賑わっている街並みを見ているとさ。
活気があるって、こっちも元気になれるからいいよね。

この頃の僕はというと、
割と真面目に自粛をしていた反動なのか、
「いろんな人と話したいな」という欲が出てきて、
10年振りの旧友に連絡を取って飲みに行ったりとか、
ゲイの掲示板で、飲み友達の募集をかけたりしてました。

「誘われたら行くよ」というスタンスだった僕にとっては、
自分から探しに行くのは珍しく、少し成長した感はあります。

『ゲイで良かったな』と思う事の一つとして、
初対面のゲイの人とすぐに仲良くなれる事なんだよね。
『ゲイ』という共通点があるだけで、
だいたいの人と仲良くなれる。

普段、オープンにできないことを気楽に話せるから、
より仲良くなりやすいのかもしれないし、
もしかしたら、その『先』を期待しているから、
仲良くなりやすいのかもしれないけど。
(まぁ、そんな浮かれたことは起こらないんだけども)
不思議と話が弾み、盛り上がれるんだよね。

これが、別の共通点だと、なかなかそうはいかず。
仲良くなろうと思えばなれるのかもしれないけど、
ネットで繋がった趣味友達って、
あんまり長く続いたことがないんだよね。

まぁ、それはそれでしょうがないかなとも思う。
去る者は追わず来る者は拒まず。

そうなると、やっぱり、
「初対面の人と出会って共通の趣味を楽しもう!」よりも、
より楽な「気心が知れる友達を誘おう」ってなるんだよね。

ってことで、自分はあんまり、
インターネットで出会う事をしてこなかったのですが、
やっぱり初めて見るとすごく楽しい。

普通に過ごしていたら、絶対に関わることのない人と一緒に過ごせる。
お医者さんとか、芸能活動している人とか、音楽家とか、
ゲイという共通点がなかったら、絶対に一緒に飲む機会なんてないよ…
そう考えると、インターネットって本当にすごいですね。

まったく違う職業、年代、価値観、人生。
そういう人たちに出会って、
話を聞くたびに目から鱗ですし、
僕の話が相手にとって刺激になることもある。

ネットでの出会いはリスクもあるんだけど、魅力もある。

そして、いろいろな人たちと仲良くなれる、
『ゲイ』という性質があって、
本当に良かったなと思うようになりました。

ゲイであることを悩んでいた時期は確かにあったのですが、
今では、ゲイであることを純粋に嬉しく思えている。

性質は変わらずとも、受け取り方で幸福にも不幸にもなる。
それだったら、楽しまなきゃ損損!ですよね。

もうすぐ年齢的に人生の節目を迎えるので、
少しずつ人脈を広げてみたいなと思います。